西国三十三所 第十五番 今熊野観音寺

今熊野観音寺へのアクセス

西国三十三所観世音菩薩巡礼、第十五番札所は新那智山 今熊野観音寺(いまくまの・かんのんじ)です。アクセス難易度は★★(星2つ)です。電車の最寄り駅は京阪およびJRの東福寺駅ですが20分ほど歩きます。バス利用の場合はまず京都駅からですと88系統、208系統に乗車、祇園や東山三条からは202系統に乗車、四条烏丸や河原町からは207系統に乗車して泉涌寺道バス停で下車します。そこから10分ほど泉涌寺に向かって歩けばわかりやすいでしょう。

お寺への参道。
この鳥居橋からはもう今熊野観音寺の境内です。

道中にある必見のお寺

途中には泉涌寺塔頭寺院の即成院があります。こちらの本堂には、まるで仏のオーケストラとも言えるような優美かつ神秘的で素晴らしい仏像群がおられます。重要文化財の阿弥陀如来像を中心に二十五体の菩薩がまるで須弥壇をコンサート舞台に見立てて構成されているかのようです。帰りにはぜひお参りする事をお勧め致します。

即成院三門

そのまま歩みを進めると即成院と同じ側に戒光寺の三門が見えてきます。こちらもまた即成院同様に大きなお寺さんではありませんが、お祀りする仏様が素晴らしい事で有名です。運慶、湛慶親子の作となる重要文化財の釈迦如来立像で、5メートルを超える大きな仏像です。台座から光背まで含めると10メートルを超える大きさの仏像が、さほど大きくない本堂に収まる様子は御釈迦様の功徳の大きさを表しているかのようで圧倒されます。

即成院本堂

今熊野観音寺とは

ここからまた少し歩くと泉涌寺に入る参道の砂利道が左斜め前方に出てきますが、この辻の左手に今熊野観音寺への案内看板がありますのでそれに従って歩きます。坂道を下って朱塗り欄干の鳥居橋が見えてきたらそこはもう今熊野観音寺です。程なく見えてくるこのお寺を創建した弘法大師の像にお参りして本堂に向かいます。

弘法大師 空海の立像

今熊野観音寺は泉涌寺の塔頭寺院とされていますが、泉涌寺よりも歴史は古くいまから約1200年前に嵯峨天皇の勅願によって弘法大師 空海が創建した真言宗のお寺です。当時は空海が唐から戻ってきたばかりの頃になるようです。なぜこの地で、なぜ今熊野と言う寺号なのか、寺伝では空海が熊野権現にここで出会ったからだとあります。

簡単に説明されてしまっていますが、熊野権現とは何でしょうか? 権現とは仮の姿で現世に現れる事を言い、多くは仏が仮の姿として神の姿で現れる事を言ったりする事が多いですが、この場合ですと観音様の化身として熊野の神が現れたということなのでしょうか? この出来事が空海にここにお寺を開かせるきっかけになったということなのでしょう。

御本尊は秘仏の十一面観音菩薩で、弘法大師 空海の作と伝えられています。参拝者の間では頭の観音さんとして、頭痛封じに効果新たかと知られています。

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