「散歩写真~西国三十三所編」カテゴリーアーカイブ

西国三十三所 (第四番) 《施福寺》

三門。行った際には金剛力士像の配置を確認して。

施福寺へ

西国三十三所観世音菩薩巡礼、第四番札所は槙尾山施福寺(まきのおさん、せふくじ)です。槙尾寺とも。アクセス難易度は★★★★(星4つ)です。市販のガイドブックでは西国三十三所随一の難所と説明されていますが、確かに車で境内まで行く事ができず、石段有り、ぬかるみ有りの山道を30〜40分ほど登らねばならず、車を使用して回っている方にとっては難所かもしれません。しかしこのサイトでは、全て公共交通機関のみを使用して廻るので、ここ以上の難所があります。よってアクセス難易度は最高の5ではなく4です。

大阪市営地下鉄もしくは南海線の中百舌鳥駅(なかもずえき)から泉北線で終点の和泉中央駅まで行き、南海バスの槙尾山口行きに乗車します。20分ほどで途中の「槙尾中学校前バス停」で下車し、大阪府和泉市が運行するオレンジバスの槙尾山ルートに乗り換えます。マイクロバスと言うよりは、ワンボックスカーですが、施福寺の登山口まで行ってくれるのでありがたい存在です。乗車は10分ほどでしょうか。お土産店のある広場が終点です。

現在はその面影もないが、この石垣は往時に塔頭寺院があった名残だそう。

ここから登山道のような山道を歩いていきます。すぐに「八丁」と書いた石碑があります。これは本堂までの距離を示していて、1丁は約110メートルです。
程なく行くと三門があります。この三門には金剛力士像(仁王像)が安置されていますが、門に向かって右側に吽形像、左に阿形像という通常とは逆の珍しい配置となっています。

結構な山道を行く。この時はちょうど工事中。

施福寺とは

創建は古く欽明天皇の時代であり1,450年ほど前となります。山中にある寺院ながら海との関わりが深く、航海の安全を祈願するお寺であり、唐への航海を控えた空海が得度して剃髪し、その髪を祀った髪堂があります。


御本尊は弥勒菩薩、札所本尊は十一面千手千眼観世音菩薩立像です。丈六(仏像の大きさを表し、1丈6尺、約4.85m。坐像なのでだいたいこれの半分くらい)の弥勒菩薩を中心に向かって左側に札所本尊、右側に文殊菩薩。そして周りには四天王像が安置されており、保存状態も良く大きさの迫力と、内陣の薄暗い中の仏像配置などとにかく素晴らしいです。以前は秘仏としていたようですが、現在はいつでもお参りできます。


さらに、方違大観音という悪い方向を良い方向に変えてくれる御利益のある観世音様もおられ、足の裏をこちらに向けている珍しい馬頭観音像も拝見できます。

銅ぶき屋根の本堂。

ここまでかなりの労力とともに山を登ってきただけあって、境内からの眺めは素晴らしいです。境内の奥までいろいろ見て回ってください。
下山する前に帰りのバスの時刻表も乗り継ぎも含めて確認しておきましょう。オレンジバスは本数が少ないので特に注意が必要です。