「散歩写真~西国三十三所編」カテゴリーアーカイブ

西国三十三所 第二十四番 中山寺

今回もSONY以外のカメラで。曇りでないのに空が白くなるのは残念。

西国三十三所観世音菩薩巡礼第二十四番札所は紫雲山 中山寺です。読み方は、そのまま「なかやまでら」です。アクセス難易度は★(星ひとつ)で、阪急宝塚線の中山観音駅から徒歩ですぐ1〜2分で、もしくはJR宝塚線の中山寺駅から徒歩10分ほどです。街なかにある地元民に愛される庶民的なお寺ですが、広い境内には大伽藍が構築されています。

一段高いところにある多宝塔。
本堂の奥、一段高いところにある五重の塔。

中山寺というと安産や子授け祈願で有名ですがその身近さに反して非常に深い歴史があり、あの聖徳太子の開基となります。(西国三十三所の札所巡礼は1300年の歴史があります。)

聖徳太子が開いたお寺と言えば、奈良斑鳩の法隆寺や大阪天王寺の四天王寺がまず最初に思い浮かぶのですが、ところで一体聖徳太子はいくつお寺を開いたのかと気になって来ます。七大寺として七つのお寺がとりあえずひとまとめにされているようで、有名なところでは法隆寺のそばの中宮寺や法起寺、奈良明日香の橘寺などが数えられていますが、あまりにも古い時代の話なのでこれら以外のお寺は実際に聖徳太子の創建かどうかと言われています。

また、こちら中山寺は西国三十三所草創に深い関わりがあります。西国三十三所は奈良の長谷寺開山の徳道上人が、閻魔大王からの命で定めた観世音菩薩巡礼ですが、当初は広まらなかったためにこの中山寺に大王から預かった宝印をしまっておいたということです。その後はご存知ですが花山法皇が西国中興の祖とされており、宝印を探し出して広く知れ渡るところとなりました。

鎌倉時代は源頼朝もお参りし、また時代は下がって豊臣家からの帰依もあつく、後取りの居なかった秀吉も子授けの祈願に訪れていたそうです。その甲斐あって側室の淀殿に秀頼誕生のご利益ありとなったとのことです。現在の本堂は秀頼が誕生のお礼として再建したものとなっています。

歴史は古くてもその時代に即して革新していく姿勢を感じられるお寺さんでもあります。古い時代の建物は既に存在していませんが、常に再建の志を持って着実にお堂を再建してきて現在の伽藍が整っているのです。境内は斜面に建つためどうしても階段が多くありますが、参拝者への配慮でエスカレーターやエレベーターが設置されていたり、他では見ることができない青い五重の塔は初見目を疑うほど鮮やかで驚きました。

三門をくぐってまっすぐ伸びる参道の両脇には塔頭寺院が並び、塀の脇には季節の花が飾られており参拝者を楽しませてくれます。このあたりははるか昔も同じような景色であったのだろうと思えるような、懐かしい感じをもたせてくれる雰囲気を出しています。

毎月18日には御本尊の十一面観世音菩薩立像が御開帳されて「御本尊御開帳法要」が営まれます。こちら中山寺の御本尊の十一面観世音菩薩立像ですが、ほかの観世音菩薩様とは表情や雰囲気が相当異なっており、異国的というかより人間的というか、やや丸みを帯びたお顔つきが特徴的です。左手のひらを上向きにしこちらに差し出されるように、我々が手を重ねるのを待っておられるようでもあります。また、光背も透かし彫り風でかなり立体的な蓮の花が幾重にも重なって、くすんだ黄金色の鈍い光の光沢がより重厚さを醸し出しています。

この十一面観世音菩薩立像の脇侍として左右にも二体の十一面観世音菩薩立像が安置されています。御本尊と合わせて三十三面となり、こちらにお参りすることにより、三十三所の観世音菩薩にお参りしたのと同じ功徳を頂けるとのことです。これは他では見られない配置と考え方です。

今回の中山寺参拝では、総持寺に引き続き自前のSONY α7Ⅱではなく一時的に所有することになった他社ブランドのカメラで撮影しました。写りの好みは人それぞれですが、やはり色がつまらないと感じました。あらゆる設定を駆使し、エフェクトやモードも試しましたがまとまりませんでした。特に明暗差をうまく表現するのが不得手のようで、神経質に調整しないと地面か空のどちらかが飛んでしまっているのです。ところで、あちらこちらで撮影していると他の観光客が持つ他社ブランドのカメラに目が行くのはカメラ好きな方ならどなたも感じられている事だと思います。最近気になるのはレトロ調のデザインパーツをうまくアレンジして高級感もありつつ瀟洒な雰囲気にまとめられているカメラで、首からぶら下げて歩いてもファッションの邪魔をせず、良いアイテムにもなっていたりします。革のストラップを合わせるとなかなか洒落た感じになります。そういった機種でもカタログ数値的には相当ハイスペックですのでつい欲しくなりがちです。元フィルムメーカーであるメーカー製品で色にこだわりを語っていたカメラだけにちょっと残念でした。このあとの西国三十三所も遠方のお寺が控えていますのでせっかくの機会を無駄にしないよういつものSONY αで行きます。