「散歩写真~西国三十三所編」カテゴリーアーカイブ

西国三十三所 二十九番 松尾寺

西国三十三所観世音菩薩巡礼 第二十九番札所は青葉山 松尾寺です。アクセス難易度は成相寺同様に★★★★★です。成相寺参拝後、西舞鶴で14時に乗り込んだ2時間貸し切りタクシーで14時半頃到着できます。三門のすぐ下にタクシーを停めるスペースがあるので暫しドライバーには待っていてもらい、三門をくぐり境内へ。

松尾寺三門。ひっそりと山中にたたずむ。

年月と共に、また訪れる参拝者の心の重みで微妙に歪んだ10段ほどの石段を登った先にその三門はあります。この山深いこの地までよく来たと言って頂いているかのように、ひっそりとたたずむ三門に迎え入れられます。

おや、宝物館におられるはずの仁王様が、、、。(写真パネルです)

三門の金剛力士像は最近解体修理が完了し宝物館に安置されています。(宝物館は春と秋のみ開館となります。)

三門で額縁風撮影。

訪れた初夏の空気は木々の緑を色濃く反射させて、若干強めの陽射しがよりコントラストを高めて明暗のくっきりした写真に仕上げてくれました。この季節の撮影はお寺の景色を最も印象的に表現できると思います。

三門を抜けた先に更に石段が。
長い月日の流れを想像させる、擦り減った石段。
手水(ちょうず)の龍にご挨拶。

このお寺ほど、この西国三十三所の札所巡りが巡礼であるということを意識させられるお寺はないのでは、と感じさせる雰囲気を醸し出しています。遠く観光地とは無縁で交通の便の良くないこの地に観世音様にお参りに来る、まさしく巡礼です。また松尾寺の御住職は西国三十三所の徒歩巡礼を数回回られておられ、同好の会も主催されておられると言うこととも無関係ではないと思います。

次の三十番札所、竹生島への道しるべ。
素晴らしいデザインの屋根。

江戸時代中期に再建された本堂の屋根は形状的には重厚ですが、銅板葺きのため軽快でシャープな印象です。手前の香炉の屋根と重なり、正面から見ると三重の広がりが絶妙なバランスでデザインされていると感じます。

地蔵堂の正面におられる地蔵菩薩様
本堂の横には大木がそびえ立っています。

御本尊は西国三十三所の中でもこちらだけという馬頭観世音菩薩です。頭上に馬の顔を乗せて、観世音様にしては珍しく忿怒の形相(ふんぬのぎょうそう)で怒りをあらわにされておられます。草創から1300年もの長きにわたって畜産、農耕、交通のご利益あらたかとして信仰されています。

本堂と大師堂との間には弧を描く瀟洒な意匠の渡り廊下が。
永観堂や高台寺にも傾斜した廊下があるがこちらもなかなか良いデザイン。

拝観が終わって御朱印所は三門付近まで戻って本坊にて頂けます。2時間貸し切りタクシーを使って無事に一日で成相寺と松尾寺を参拝することができました。