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西国三十三所 第二十五番 播州清水寺

大正時代の再建になる根本中堂。このお寺の本堂になります。

西国三十三所観世音菩薩巡礼第二十五番札所は御嶽山 清水寺です。アクセス難易度は★★★★(星四つ)です。JR福知山線(宝塚線)の相野駅から神姫バス清水寺行きに乗車し、40分ほどの乗車で清水寺三門の前まで行けます。バスは一日に2便しか無いため時刻表をご確認頂いたうえでお出かけ頂きたいと思います。平日、休日共に10時20分、12時50分の2本です。

草をかき分けつつ進む孤独な山道歩きがある訳でも無いのにアクセス難易度レベル4は言い過ぎかもしれませんが、お寺にたどり着くまでにはそれなりの苦労を伴います。まず、相野駅の周りには時間をつぶせるような喫茶店や店舗などは無いので大阪などの出発駅での時間の調整は必須です。今回訪れた際にはバスの時刻を調べたうえで相野駅の到着時刻を確認してから大阪駅を出発してはいたのですが、駅に着いてちょっと遅めの朝食などを取ろうと思ってかなりの余裕を持っての大阪発としていました。ところが駅に着いた途端に多少の焦りと共にまずい雰囲気を感じとる事になりました。結局1時間半ほどバスを待っておりました。

端正なプロポーションの仁王門。

バスはお寺の三門前の広い駐車場まで行ってくれます。三門はかつては旧参道にあったとの事ですが、台風で倒壊したため現在の位置に移動し昭和55年に再建されました。朱塗りで端正なプロポーションの仁王門です。

ここから緩やかな坂道をゆっくりと登って行くとお堂が次々と現れます。道沿いに行くと最初に見えるのが薬師堂ですが、このお堂の向こうに見えるのが西国の札所本尊が安置されている大講堂です。

三門から大講堂へ至る道の途中にある石垣。江戸中期に組まれたものとのこと。
放生池越しに見る大講堂。

大講堂は大正2年の山火事の際に根本中堂などとともに焼失してしまいました。現在の建物はその後再建されたものです。その他の諸堂も明治大正の数度の山火事で焼失してしまいその都度再建されたものです。

こちらのお寺、京都東山の清水寺と区別する意味で播州清水寺と呼ばれています。

播州清水寺の本堂は根本中堂(こんぽんちゅうどう)ですが、西国の御本尊がおられるのは行基菩薩が建立した大講堂であり、堂内の外陣は間口九間の広い空間となっています。札所御本尊は十一面千手観世音菩薩で、向かって左には地蔵菩薩、右には非常に色鮮やかな毘沙門天を脇侍としてお祀りしています。

開山の法道仙人が山中での修行中に水に不自由していた時に山の神に祈ったところ、山中より水が湧き出たという伝承がありそれがこの寺の寺号の由来となっています。その法道仙人ですが、この近辺のお寺ではかなり多くの伝承がある人物で、興味を惹かれる要素を多々持つ人物です。仙人なんてそうはおりませんから。ただ全国区ではもちろんなく、関西でも播州あたり限定のようです。特に、インドから来日する際には、なんと雲に乗って飛んできたという伝承があり、これを聞くと他にも怪しい伝承が出てきそうだと感じてしまいます。

それはともかくとして、帰りのバスには絶対に乗り遅れないように時間配分を確認しつつ各お堂を参拝するようご注意ください。