西国三十三所 第七番 岡寺

西国三十三所観世音菩薩巡礼第七番札所は東光山龍蓋寺(りゅうがいじ)です。岡寺と言う方が馴染み深いでしょうか。岡寺のホームページを見ると、正式には龍蓋寺ではありますが、宗教法人名としては岡寺としているとのことです。

神仏習合の名残で鳥居が。

アクセス難易度は★★(星2つです)。近鉄線、橿原神宮前駅から奈良交通バスで行きます。橿原神宮前駅の東口から5、18番系統で岡寺前まで行けますが、ほとんど使えそうも無い本数の運行となっていますので、赤カメバスをお勧めいたします。これは、明日香、飛鳥の主な名所旧跡を一通り巡ってくれる便利な周遊バスです。岡寺のほか飛鳥寺、橘寺や石舞台、亀石、酒船石などにも行けますので、1日フリーで乗り降り可能650円はお得です。

いにしえの雰囲気漂う門前町。

岡寺へはこの赤カメバスに30分ほど乗車して岡寺前で下車し10分前後歩きます。この付近、古めかしくて良い感じの景色があり、撮影スポットに事欠きません。ただ、道が狭いですが車はそこそこ通るので気をつけてください。

撮りたくなる景色がたくさんある。

お寺に向かって歩いて行くと段々と登り坂になってきて、結構な坂道です。山門が見えてきたらもうそこは岡寺境内です。ところで龍蓋寺という寺名の言われですが、昔この近辺の村を荒らす龍がいて、この龍を改心させるために寺の池におびき寄せて蓋をしたと言う言い伝えからきているそうです。今でこそ蓋はしてありませんが、龍蓋池として現存します。

三門は金剛力士像を安置する仁王門。

石段を登りきると鐘楼がありますが、こちらの梵鐘は撞く事ができますので参拝前に一撞きさせて頂きましょう。この梵鐘ですが、太平洋戦争の際に金属の供出として差し押さえられそうになったため、小さい穴がいくつか開けられてしまっています。

仁王門をくぐってからも上へ上へと続く。

岡寺のご本尊は如意輪観世音菩薩です。こちらかなり珍しい土製(塑像と言うそうです)のお像で5メートル近い大きさがあります。写真を撮る事は出来ませんので、岡寺ホームページをご参照いただくとわかりやすいのですが、一見して木や金銅のお像とは異なる風貌をお持ちで、金箔仕上げで煌びやかな印象の仏像が多い中異彩を放っています。また、如意輪観世音という事ですが、通常如意輪観世音がお持ちの如意宝珠と法輪をお持ちでないお姿です。身につけておられるものもある種、如来様のようにシンプルなものになっています。さらにこちら弘法大師の作とのことで、なんともありがたい貴重な像だと言えます。本堂奥には弘法大師ゆかりの瑠璃井があり、ここよりさらに奥には奥の院があり弥勒菩薩が祀られています。さらに奥には新しく再建された三重の塔があり、軒下に琴をモチーフにした飾りが付いている珍しい意匠が特徴です。

境内からは明日香村が一望できます。

岡寺での参拝が終わったら、割と近い壺阪寺に行きたいところですが、ここはせっかくの明日香村ですので、赤亀バスで飛鳥寺、橘寺にも参拝に参ってはいかがでしょうか。明日香村は日本で唯一村内全体が古都保存法の対象となっておりさらに、明日香村特別措置法によって歴史的風土保存の対象となっています。建物を建てるにも瓦の傾斜屋根でないと許可が出ないなど、景観保全に取り組んでいるだけあって、どこを見ても絵になる、撮影スポットが豊富なところです。

岡寺御詠歌、けさ見れば つゆ岡寺の庭の苔 さながら瑠璃の 光なりけり

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